マンゴスチンとは?

 マンゴスチンは東南アジアを中心に生息する植物で、原産は東インド諸島といわれ、現在はタイを中心とした東南アジアや南米などでも栽培されています。
 マンゴスチンは世界に800種類以上あるといわれているオトギリソウ科の樹木のひとつで、学名を「Galcinia Mangostana」と言います。
 成木となり実をつけるまでには約10〜20年を要し、収穫は年2回。1本の木には平均約500個の実をつけるといわれています。

フルーツの女王マンゴスチン

 食用としては、中央にある白い果肉部分が親しまれており、とても上品な甘みと、ほのかな酸味が絶妙で、古くから多くの人々を魅了してきました。
 また、果肉の部分とは違い、果皮の部分は濃い紫色をしていて熱帯地方特有の厳しい環境から果肉を守る重要な役割を成しています。この果皮が今最も注目されている部分で、健康パワーの源とされているのです。
 この事は、古くは大英帝国時代のビクトリア女王なども強く絶賛しており、そのことからも、マンゴスチンはフルーツの女王であるといわれている所以なのです。

マンゴスチンが珍重されてきた理由

 マンゴスチンは古くから現地の人たちにフルーツとしてだけではなく、薬としても広く慣れ親しまれてきました。
 マンゴスチンの果皮の部分は厚さが1センチほどあり、昔から、すりつぶしたり、煎じたりして様々な効用があると言い伝えられ、薬の代用としてだけではなく病気の予防にも用いられてきました。
 言い伝えられているおもな効用としては、マンゴスチンが持つ解毒作用による腸内環境の改善、湿疹などの鎮静、肩こりや関節痛の軽減、アレルギー症状の軽減などが挙げられます。

なぜマンゴスチンが体に良いのか

 マンゴスチンの果皮部分には、本来生息している厳しい環境でも生き延びていくために必要な成分が多く含まれており、その主な成分であるキサントンが世界中の科学者などに今、最も注目されているのです。

東南アジアでの主な利用法

フィリピン:
解熱、筋肉痛、関節痛の緩和
タイ:
感染した傷口、湿疹、乾癬、マラリア、尿路感染
印度・中国:
赤痢、他の伝染病の抗菌薬、駆虫薬
インドネシア:
歯科医の間で鎮痛剤の代用
南米:
お茶にして疲労、体力低下、うつ病に

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