キサントンとは?

 キサントンとは、抗酸化特性を持つ植物性栄養素のひとつで、緑茶やぶどうなどにも多く含まれているポリフェノールの仲間です。

なぜ抗酸化作用が必要なのか

 私たちの体は、摂取した栄養素をエネルギーにする際に常に大量の酸素を消費し、その際の代償として体は酸化していきます。その酸化がもたらす最もわかりやすい結果が老化という変化なのです。

 その酸化により私たちの体は常にミクロの単位で攻撃を受けており、その攻撃による影響が、風邪から癌などに至るまで様々な疾病の原因をつかさどるのです。
 その攻撃から体を守るのに必要なのが、酸化を最小限にとどめる=抗酸化なのです。

キサントン(マンゴスチン)の効用

 キサントンを多く含むマンゴスチンの効用は、今でも研究され続けており、主に以下の効用があるとされています。(個人により差がありますので、あくまで参考程度です)

関節炎:
 マンゴスチンが持つ、抗炎症作用による効果があるとされています。また、自然の果実なので抗炎症薬のような胃腸系に関する副作用もありません。

下痢などの胃腸疾病:
 古くから現地の人たちによるマンゴスチンの使用目的はこのような胃腸系に関するものがほとんどです。マンゴスチンの摂取により腸運動の活性化、障害の状態改善や、腸粘膜の保護効果などが得られるという報告があります。

糖尿病(I型):
 マンゴスチンはインスリンの役割はありませんが、マンゴスチンを摂取するにあたり、血糖値の上下動の幅が減少し、血糖のコントロールが改善したり、感染症の頻度が減少する効果が得られる報告があります。
糖尿病(II型):
 肥満が主原因となっているこのタイプには、マンゴスチンによる炭水化物に対する渇望を減退させる効果があるため、減量が実現しやすくなり、血糖レベルの減少に貢献するという報告があります。

キサントン(マンゴスチン)を摂取するにあたり、

食物アレルギーとの関係:
マンゴスチンはあくまで果実ですから、人によってはアレルギー反応を起こす場合もあります。生命を脅かすほどの報告例はありませんでしたが。最も多く見られた症状には発赤や腫れを伴う発疹があり、まれに傾度の頭痛や軟便の症状もあります。
しかし、このような症状の多く(アレルギーI型)は好転反応または解毒による生体反応によるものが多く、初めは摂取量を減らしその後数週間にわたり徐々に増やしていけばこのような反応は解消されて行きます。
しかし、重度なアレルギー反応が長期にわたり継続している場合は、マンゴスチン自体に対してのアレルギー反応である可能性が高く、マンゴスチンの摂取に不適合であると判断されます。一度マンゴスチンのアレルギーテスト(引っ掻きテスト=マンゴスチン果汁を皮膚に付けて36〜48時間様子を見る)を行ってみてください。

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